2026年、ウェブトゥーンが実写になる年: Disney+とNetflixのKドラマ争奪戦
2026年は『再婚皇后』『幻惑』『俺だけレベルアップな件』『ブラッドハウンド2』など人気ウェブトゥーンの実写化が相次ぎ、配信戦争がさらに熱を帯びる年です。なぜ今、ウェブトゥーンIPがKドラマを動かしているのかを見ていきます。
2026年は、韓国のウェブトゥーン原作Kドラマが本格的に主役になる年になりそうです。Disney+とNetflixが大型実写化作品を次々に投入し、世界の視聴者の視線を集めています。長年積み上がってきたウェブトゥーンのファンダムと、配信プラットフォーム同士の競争が重なり、この流れは韓国エンタメの大きな話題になっています。
ウェブトゥーンとは、スマートフォンで読みやすいように縦スクロール形式で作られたデジタル漫画のことです。短いエピソードを連載形式で読めるため、移動中でも気軽に楽しめるのが特徴で、2010年代以降に爆発的に広がりました。『梨泰院クラス』や『Sweet Home』の成功を通じて、ウェブトゥーンは映像化に強い原作としてすでに確かな地位を築いています。
この流れの中心にある作品のひとつが、Disney+の『再婚皇后(The Remarried Empress)』です。26億回を超える閲覧数を記録したロマンスファンタジー作品で、皇帝ソビエシュの裏切りによって離婚を突きつけられた皇后ナビエが、対立する帝国の王子との再婚を宣言し、自らの力を取り戻していく物語です。シン・ミナ、チュ・ジフン、イ・ジョンソク、イ・セヨンという豪華キャストに加え、ヨーロッパロケも行われており、韓国ドラマらしい感情線と西洋宮廷ファンタジーの華やかさが同時に楽しめそうです。

もうひとつの注目作が、1935年の京城を舞台にしたミステリースリラー『幻惑(Delusion / Portraits of Delusion)』です。数十年にわたって表舞台に姿を見せていない南門ホテルの主人ソン・ジョンファをスジが演じ、彼女の肖像画を依頼される画家ユン・イホをキム・ソンホが演じます。ハン・ジェリム監督が手がけるこの作品は、最初のスチール公開時から原作キャラクターとの高い再現度で話題を集め、2026年下半期の配信が予定されています。
『俺だけレベルアップな件(Solo Leveling)』は、ウェブ小説から始まり、ウェブトゥーン、アニメへと広がった世界的人気IPです。全世界累計143億回以上の閲覧数を記録し、Netflixがカカオエンターテインメントとサナイピクチャーズと組んで実写シリーズ化を進めています。主演のソン・ジヌ役にはピョン・ウソクが決まりました。公開時期はまだ未定ですが、巨大なダンジョンや戦闘シーンをどう実写化するのかという点も含めて、すでに大きな期待を集めています。
『ブラッドハウンド(Bloodhounds)』シーズン2も、2026年のウェブトゥーン実写化ブームを語るうえで外せない作品です。ネイバーウェブトゥーン原作の第1シーズンは、若いボクサー二人が闇金融と戦う物語で83カ国のランキング上位に入りました。続編では新たな悪役ペク・ジョン役としてRainことチョン・ジフンが加わり、舞台も国際的な地下ボクシングリーグへと拡大します。配信開始日は2026年4月3日です。
しかも、これで終わりではありません。2026年にはIUとピョン・ウソク主演の『Perfect Crown』、人気シリーズの『ユミの細胞たち』シーズン3、さらに『Teach You a Lesson』『Mousetrap』など、ジャンルも雰囲気も異なるウェブトゥーン原作ドラマが続々と控えています。ロマンス、アクション、スリラー、コメディまで幅広くそろっており、ウェブトゥーンが韓国ドラマの一部ではなく、産業全体を支える原動力になっていることがよく分かります。
この実写化ラッシュは、単なる流行ではありません。Disney+とNetflixにとって、ウェブトゥーンIPはすでにファン層ができあがっているうえ、物語としての強さも証明済みという非常に魅力的な資産です。ウェブトゥーン、アニメ、実写ドラマ、グッズが相互に作用することで、韓国コンテンツはこれまで以上に強い広がり方を見せています。
もちろん、すべての実写化がうまくいくわけではありません。原作ファンはキャラクター解釈や世界観の変更に敏感ですし、公開日や追加キャストに関するうわさが先行しすぎることもあります。制作側には、原作の魅力を損なわずに、実写作品として成立させるバランス感覚が求められます。
それでも、2026年に起きているこの動きは、韓国カルチャーの次の段階をよく示しています。スマートフォンの中で読まれていた物語が、世界的スターと巨大プラットフォームによって大規模な映像作品へと生まれ変わり、より広い観客に届いていくのです。Kコンテンツを追いかける人にとっても、業界の変化を見たい人にとっても、今年のウェブトゥーン実写化ブームは見逃せない現象だと言えます。