韓国で犬や猫を連れて地下鉄、市内バス、列車に乗るには、キャリーや専用バッグに入れて外から見えないようにする必要があり、リードを付けて抱いて乗るだけでは認められません。済州行きの飛行機は航空会社ごとに重さの上限と料金が違い、事前の申し込みが必要です。
日本など海外からペットを韓国に連れて入る場合は、入国時の検疫が別に必要で、韓国農林畜産検疫本部(농림축산검역본부、www.qia.go.kr)が担当しています。以下は韓国国内を移動するときのルールです。
地下鉄とバスはキャリーが前提
- 地下鉄と広域鉄道:キャリーに入れて見えないようにし、においが出ないようにする必要があります。ソウル交通公社の約款は動物を持ち込み禁止品としており、キャリーに入れた小型のペットと、表示を付けた身体障害者補助犬だけを例外にしています。
- 市内バス、高速バス、市外バス:会社ごとに約款が少しずつ違いますが、重さと大きさの上限内の専用キャリーに入れれば、ほとんどの場合乗車できます。
- タクシー:タクシー会社の約款や営業方針によります。呼ぶときにペット同伴を伝えておきます。
補助犬表示を付けた身体障害者補助犬は、正当な理由なく公共交通機関で乗車を拒否できず、拒否すると300万ウォン以下の過料の対象になります。
レンタカーで移動する場合、ペットを抱いたまま運転してはいけません。道路交通法違反となり、乗用車の反則金は4万ウォンです。
KTXなどKORAILの列車
KORAILの列車には、ペットを専用バッグに入れてほかの乗客の迷惑にならず、狂犬病などの必要な予防接種を済ませていれば同乗できます。ペット用に座席を別に使う場合は、その座席を大人運賃で買う必要があります。
鉄道安全法では、キャリーを含めた大きさが座席や通路をふさがない範囲に限られます。安全対策をせずにペットを乗せてほかの乗客に危害を与えた場合、列車から降ろされるか、50万ウォン以下の過料が科されることがあります。予防接種の記録は持って行きます。
済州行きの飛行機は航空会社で基準が違う
国内線の条件で、料金は2026年9月時点です。
| 項目 | アシアナ航空 | チェジュ航空 |
|---|---|---|
| 機内持ち込み重量 | ケージ込み7kg以下 | ケージ込み9kg以下 |
| ケージの大きさ | 高さ21cm、幅32cm、奥行き45cm以内 | 3辺の合計100cm以下、幅37cm、高さ23cm以下 |
| 対象の動物 | 犬、猫、ペットの鳥 | 生後8週以上の犬、猫、鳥 |
| 国内線料金 | 30,000ウォン(ケージ込み32kgまで) | 1区間25,000ウォン |
| 貨物室への預け入れ | 可能 | 不可、機内のみ |
| 申し込み | 出発24時間前まで(営業日基準) | コールセンター1599-1500、ウェブサイト、アプリ |
アシアナ航空は、予約や確約なしで空港に来たペットは運送しません。大人1人につき機内に1匹までで、子どもの乗客はペットを連れて搭乗できません。短頭種は2019年7月から貨物室での預け入れを受け付けていません。
チェジュ航空は1便あたり機内持ち込みを6匹までに制限しているので、繁忙期は早めに申し込みます。ペット同伴の乗客はモバイル搭乗券などのオンラインチェックインが使えず、指定の座席に座ります。国内線ではペット運送誓約書の提出が必要で、ケージの外側に英語の氏名と緊急連絡先を書くよう求めています。機内ではケージを前の座席の下に置き、ペットを外に出すことはできません。アシアナ航空もケージは座席の下に収まる大きさでなければなりません。
散歩するときの法律
韓国の動物保護法は旅行者にも適用されます。
- リードかハーネスは長さ2m以下にするか、逃げ出せないキャリーを使います。
- 犬の名前、飼い主の連絡先、登録番号を書いた迷子札を付けます。
- ふんはすぐに回収します。
- 猛犬は口輪とリードの両方が必要です。
リード、迷子札、ふんの決まりに違反すると、それぞれ50万ウォン以下の過料が科されます。
国立公園は原則として立ち入り禁止
自然公園法により、雪岳山(ソラクサン)や智異山(チリサン)を含む韓国の国立公園にはペットを連れて入れません。登山道に犬を連れて入ると過料の対象になります。
例外は国立公園公団の試験事業の対象地です。北漢山(プカンサン)の登山道2区間(北漢山小学校から白華寺まで、北漢山城第2駐車場入口から水口亭トイレまで)は犬と一緒に歩け、鶏龍山(ケリョンサン)の東鶴寺キャンプ場2棟と伽倻山(カヤサン)生態探訪院2棟では犬と最大3泊できます。条件は次のとおりです。
- 動物登録を済ませ、国立公園予約システムで事前に予約した犬
- 1年以内に狂犬病の予防接種を受けた犬(証明書類が必要)
- 体高(足から肩までの高さ)40cm以下、猛犬は不可
- 登山道は1人1匹、キャンプ場と探訪院は1棟あたり最大2匹で、フェンス内の指定場所でのみ活動
- 寝具とタオルは提供なし
予約は国立公園予約システム(reservation.knps.or.kr、韓国語)の「반려견 동행」メニューから行い、鶏龍山のキャンプ場は抽選制、伽倻山生態探訪院は毎月1日に予約が始まります。国立公園の外のホテルやペンションは施設ごとに受け入れ条件が違うので、頭数、大きさ、追加料金を予約時に直接確認してください。
