韓国でランニングが流行している理由と、旅行者がソウルで走る方法

執筆 Gil

韓国では主な運動にランニングを挙げる人が1年で4.8%から7.7%に増え、ソウル市の無料ランニングクルーの参加者は2022年の384人から2025年の5,013人になりました。韓国の携帯電話がなくても参加できる方法、漢江の周回コース、荷物とシャワー、海外在住者が申し込めるソウルのマラソンまで案内します。

旧ソウル市庁舎の前の道路を走るソウル国際マラソンの参加者たち
写真 hojusaram, CC BY-SA 2.0, 出典

韓国で「ランニングクルー(러닝크루)」と呼ばれるのは、仕事帰りや週末に決まった場所へ集まって一緒に走るグループです。ソウル市が運営する「7979ソウルランニングクルー(7979 서울 러닝크루)」は、チームに入らなくてもその日だけ参加できます。旅行中に韓国のランナーと一緒に走ってみたい人にとって、いちばん入りやすい場所です。

数字で見る韓国のランニングブーム

韓国の文化体育観光部が毎年行う国民生活体育調査では、定期的に運動する人に主な種目を3つまで聞いています。ランニング(ジョギング、マラソン含む)を挙げた人は2024年の4.8%から2025年は7.7%になりました。1年で1.6倍です。順位はウォーキング、ボディビル、登山、ヨガとピラティス、水泳に次ぐ6位です。

指標数字発表
ランニングを主な種目に挙げた人2024年4.8%、2025年7.7%文化体育観光部
7979ソウルランニングクルーの参加者2022年384人、2023年2,730人、2025年5,013人(延べ)ソウル市
2027ソウルマラソン国内受付2026年6月の本受付で完売ソウルマラソン組織委員会
2026 JTBCソウルマラソンフル1万人、10K1万人を記録順の抽選で選ぶJTBCソウルマラソン事務局

大きな大会は、先着の受付で埋まるか、抽選で参加者を選ぶようになっています。ランナーが増えたことで、ソウル市はマラソン大会のガイドラインを作りました。スタートは午前7時30分より前、騒音は65dB以下、会場ごとに受け入れる人数を決めています。

韓国政府の政策ブリーフィングは、特別な道具がなくても始められ、初心者でも気軽に加われる点をランニングクルーの特徴に挙げています。ソウル市は、7979ソウルランニングクルーがどこかのチームに所属せず自分の予定に合わせて参加できる点と、参加費なしで元陸上選手のコーチから走り方を教われる点を打ち出しています。

7979ソウルランニングクルーに旅行者が参加するには

ソウル市のランニングクルーは春に始まり、10月まで毎週木曜の夜に集まります。2026年のシーズンは4月16日から10月29日までです。

項目内容
時間毎週木曜19:00~21:00
エリア光化門(クァンファムン)広場は初心者、盤浦(パンポ)漢江公園は中級者、汝矣島(ヨイド)公園は上級者
人数1回40~60人
参加費無料
内容走り方の講習、走る前後のストレッチ、ペーサーが同行
荷物現地のテントで、名前を書いた袋に入れて預かってもらえる
コースの告知毎週Instagramの7979_src

参加対象に国籍の制限はありません。難しいのはオンラインの事前申し込みです。ソウル市公共サービス予約で申し込むにはソウル市の統合会員への登録が必要で、登録時にi-PIN、携帯電話の本人確認、認証書のいずれかで本人確認をします。非会員では予約できません。

韓国の携帯電話で本人確認ができない旅行者は、当日の現地受付で参加します。

  1. 月曜日にInstagramの7979_srcで、その週のエリアごとの集合場所とコースを確認します。
  2. 木曜19時より前に集合場所の案内テントへ行き、現地参加を申し込みます。現地受付は一部の人数だけなので、早めに着いておきます。
  3. かばんはテントに預け、自分に合うエリアのグループについて走ります。

初めてなら光化門エリアが合っています。汝矣島エリアの集合場所は汝矣島公園の「文化の広場(문화의마당)」で、地下鉄5号線汝矣島駅3番出口から徒歩5分です。

ひとりで走るときの漢江の周回コース

木曜に合わせられないときや、シーズンが終わった11月以降は、クルーのコースをひとりで走れます。どれもスタート地点に戻るコースです。

スタートコース距離経路
汝矣島公園公園ループ2.5km汝矣島公園の外周路を1周
汝矣島公園輪中路(ユンジュンノ)4.5kmソウル橋交差点、輪中路の桜並木、麻浦大橋
汝矣島公園漢江ブリッジ10km元暁大橋を渡り、麻浦大橋で戻る
盤浦漢江公園 月光広場漢江南岸2.8kmソウルウェーブアートセンターで折り返し
盤浦漢江公園 月光広場漢江と潜水橋5.5km潜水橋北端、西来島、銅雀大橋
盤浦漢江公園 月光広場漢江北岸8.2km潜水橋北端、銅雀大橋、漢江大橋で折り返し

旅行中に一度走ってみるなら、2.5kmの公園ループか2.8kmの漢江南岸から始めて体の調子を見ます。

荷物とシャワー

汝矣島で走るなら、地下鉄5号線の汝矣ナル(ヨイナル)駅を拠点にします。

ランナーステーション(러너스테이션):汝矣ナル駅の中にソウル市が作ったランナー向けの施設で、2番出口とつながっています。更衣室、パウダールーム、ロッカー、靴の除菌機があり、ランニング教室はRunple(런플)アプリで予約します。ロッカーの使い方は070-7725-3461で問い合わせられます。

汝矣島漢江公園のシャワー室:汝矣ナル駅3番出口から70mの汝矣島案内センター1階にあります。

  • 営業:毎日06:30~22:00(16:00~17:00は清掃)
  • 料金:無料
  • 設備:男女それぞれシャワーブース5室、ロッカー13個、更衣室
  • 持ち物:タオルと洗面用具。1人20分以内で使います。
  • 入場:NAVERアプリで認証書を発行し、本人認証をしてから作ったQRコードで入ります。

入場用のQRは本人認証まで済ませないと表示されません。日本の携帯電話で渡航するなら、走りに出る前にホテルでNAVERアプリのこの手順が通るか試しておき、通らなければホテルに戻ってシャワーを浴びる前提でコースを選びます。

海外在住者が申し込めるソウルのマラソン

国内受付が完売する大会でも、海外在住者は別枠で申し込めます。以下は2026年9月27日時点の情報です。

2027ソウルマラソン(2027年3月21日):海外在住者の受付は2026年9月1日に始まりました。日本からはRUNNET(runnet.jp)でも申し込めます。

  • フル:150米ドル。2024年1月1日から2026年11月30日までの公認大会で5時間以内(ネットタイム4:59:59以内)の記録が必要です。
  • 10km:100米ドル、記録は不要です。
  • 申し込み先:RUNNET、en.dongma.club、worldsmarathons.com
  • ナンバーカードと参加キットは大会前のソウルマラソンEXPOで本人が受け取ります。EXPOの期間にソウルにいる日程で航空券を取ります。

2026 JTBCソウルマラソン(2026年11月1日):上岩(サンアム)ワールドカップ公園をスタートし、フルは18歳以上で5時間以内に完走できることが条件です。韓国に住んでいない外国人はWorld's Marathonsの専用受付から申し込み、EXPOでパスポートを見せて参加キットを受け取ります。申込書の氏名などはパスポートと同じにします。次回大会の日程は英語サイト(en.marathon.jtbc.com)で確認します。

グループで走るときのルール

ランナーが増えて、漢江や運動場の周りでは集団ランへの苦情も増えました。瑞草(ソチョ)区は盤浦総合運動場で5人以上が一緒に走ることを制限しています。ソウル市もランニングクルーの運営とあわせて、ランニングのマナーを「런티켓(ランティケット)」として呼びかけています。

ソウルの大会に出るなら、スタート時刻とその時刻に間に合う始発の交通手段を先に確かめておきます。

参考資料

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